【日時】平成22年10月2日(土)【場所】 鹿児島 城山観光ホテル
・第25回日本更年期医学会学術集会WS(pdf)
ワークショップ1
「更年期の医療とヘルスケアにおいてコメディカルは何を期待されているか」
1.更年期の医療とヘルスケアにおいてコメディカルは何を期待されているか
/小山嵩夫クリニック 小山 嵩夫
2.保険薬局における薬剤師が行なう更年期女性のヘルスケア
/あすなろ薬局 岩下 弘美
3.更年期女性の栄養指導における問題点と指導のポイント
/聖マリアンナ医科大学管理栄養部 川島 由起子
4.看護職が行う地域における更年期相談室:現状と今後の展開
/静岡県立短期大学部看護学科 河端 恵美子
5.コメディカルが行なうカウンセリングの問題点とポイント
/北里大学看護学部 高橋 真理
《一言メモ》
日本更年期医学会での発表は、今回が初めてでした。 研究成果の発表ではなく、私の薬局での現況報告という形を取りました。 テーマが「コメディカルはなにを期待されているのか」だったので、その方向で臨んだが、当日、私たちコメディカルがしているカウンセリングなどの無料サービスに対して、なにかしらのfeeをつけられるようにするにはどうしたらよいかというテーマに変わってしまい、正直返答に窮しました。カウンセリング30分5000円。ん〜、患者は、来なくなります。「feeをつけなきゃ、だめですか。」って、思い切って言えませんでした。反省。
ワークショップ2
「医師と薬剤師をつなぐワークショップ2010」
「女性医療の処方箋を読み解く−医師と薬剤師の連携教材の活用−」
/座長 国際医療福祉大学/山王メディカルセンター・女性医療センター 太田 博明
/ナビゲーター 株式会社ジェンダーメディカルリサーチ 宮原 富士子
1.尿失禁、過活動膀胱の処方箋を読む
/東大和病院泌尿器科・女性泌尿器科 大川 あさ子
2.HRTの処方箋を読む
/さがらクリニック21 古謝 将一郎
3.骨粗鬆症処方箋を読む
/横浜労災病院産婦人科 茶木 修
4.睡眠剤・抗不安薬の処方箋を読む
/東京都立大塚病院神経科 松井 康絵
《会場レポート》
骨粗鬆症処方箋を読む から 「薬剤師に期待すること」
◎病気の説明:
簡単でよい(Drが説明済み) 骨粗鬆症は死亡リスクを上昇させること、QOLの低下にかかる疾患であることを脅かさないように伝える。
◎薬の効果:
骨密度を増加させる。骨代謝の制御。骨折を半減させると説明する。
◎薬の副作用:
薬剤によって異なる
◎薬の服用方法:
ビスフォスフォネートは朝食前、空腹時、水で服用しないと吸収率が非常に低い。 継続が重要であること。服用を忘れた場合の対処法を伝えて欲しい。
《一言メモ》
質問の手が上がるように会場が熱くなるのには、会場の広さ、参加人数、ディスカッションの時間割等など調整が必要と感じた。
各発表者への個々の質問が出尽くしてから、全体討論にする時間割が欲しかった。
また、茶木先生のように、「薬剤師に期待すること」と明確にまとめていただけると、とてもわかりやすい。ただ、配布資料がなかったので、スライドを必死でメモした。
大川先生の抗コリン剤の使い方や、松井先生の抗不安薬の依存性の話についてもじっくりと聞きたかった。
HRTについては、ドクターによって同じ薬でも使い方、考え方が違うので、頭が混乱してしまった。
全体を通して、今回の鹿児島での学術集会は、事務局発表では617名の参加であった。前回、鹿児島県での8年前の第17回学術集会と比べると、薬剤師の参加人数は確実に増えていると思う。でもまだまだ、参加人数の一割にも満たない。これからも積極的に情報発信して、女性医療&ヘルスケアに 携わる薬剤師、メディカルスタッフの仲間を増やしていきたいと思う。
岩下弘美(あすなろ薬局)